2010年10月12日
五葉山麓を経て三陸海岸へ

バイクで遠野、五葉山の麓を通って三陸海岸を走ってきました。

五葉山南西側の麓の木々は岩に這いつくばって、また石を裂け目のあいだから幹を伸ばしていました。
樹木の生命力の強さを感じさせてくれる、狭いながらもバイクでは心地より道のりでした。

唐丹湾に沿った岬の山道を走ってきました。
山のなかの林道かと思わせるような深い気仙杉の林の合い間から、ときおり三陸の濃い色あいの海が覗き見ることができます。

三匹の雌鹿は素早く林のなかに消えていきました(小鹿連れだったのもわかりません)。
牡鹿は単独で行動していました。
最初に出合った小ぶりの牡鹿もすぐに木の陰に隠れてしまいました。
二匹目の立派な角をした雄の鹿はバイクが近づいても逃げようとはしませんでした。
10メートルくらいまで近づいたところでやっと消えてくれました。
(少し緊張しました。スリリングでした)

赤松や杉の林の合い間から、岩場に砕けて白く泡立つ波と瑠璃色の海が見え隠れします。

岩手の奥羽や北上の山のなかの林道を走るのも豊かな自然に出合える楽しみがあります。
けれども凸凹としたリアス式の三陸海岸の出っ張った岬を走るのも又楽しいものです。